インタビュー|名古屋市昭和区,岩田クリニック,脳神経外科,脳神経内科,リハビリテーション科,外科

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専門性の高い医療を、迅速に、わかりやすく

脳の病気は命にかかわるものであり、後遺症がもたらされるケースもあります。少しでも多くの患者さまを助け、生活の質を上げられるように、脳神経外科専門医としての知見を生かし、スピーディーな診断、治療介入を心がけつつ診療を行っています。

なぜ脳神経外科の医師になろうと思ったのですか

脳は生命にかかわる臓器であり、損傷すればその方の人生を大きく変えてしまいます。一人でも多くの人の命を救いたいと思い、脳神経外科を選びました。

検査や結果説明を迅速に行うことに力を入れているのはなぜですか

検査や結果説明を迅速に行うことで、患者さまの予後が大きく変わるからです。特に脳卒中診療の診断では、治療介入までに時間がかかってしまうと危険です。たとえば脳出血ならさらに出血が広がり、脳梗塞ではほかの血管が詰まることもあります。脳は再生や取り換えのできないものですから、迅速に診療を進めることが何より重要と考えています。

他のクリニックとも連携していらっしゃるのですね

急性期脳梗塞などが疑われる症例は、ただちに確定診断ができるよう、同日中に連携医療機関に依頼し、頭部MRIを行います。MRIを置いている医療機関は少なく、予約も取りづらいですが、当クリニックから紹介することで、すぐに撮影を行ってもらえるように病診連携をとっています。

「施設認定」を受けたリハビリ室を設置されているそうですが、どのような施設ですか

施設認定とは、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長に届出を行っているものを指します。簡単にいうと、決められた一定の広さで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかがつき、医療保険の適用範囲内でリハビリテーションが行える施設です。

当クリニックのリハビリ室では理学療法士が患者さまにつき、マッサージや運動療法を行います。特に脳血管疾患リハビリテーションに重きを置いている点が特徴です。

脳卒中後のフォローはどのようなことをされているのですか

脳卒中の原因である高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病のコントロールを基本とし、神経学的所見の変化に気を付けています。神経学的所見とは、患者さまの動作や反射など、神経とかかわる機能から、どの部分に病態があるかを医師が診断するものです。経過を見るために毎回CTやMRIを撮るわけにもいきませんので、日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医の知識をいかし、役立てています。

頭頚部外傷の処置とは、どのようなことをされていますか

当クリニックでは、局所麻酔下のレベルであれば、頭や顔、首の出血の処置、傷の縫合を行っています。

診察の際、患者さんと接するうえで気をつけていることなどありますか

容態が急変することもあるため、診察室や検査室では患者さまを極力一人にはせず、看護師がそばにつくようにしています。また、女性患者さまへの配慮として、触診や視診が必要な場合は看護師に手伝ってもらうこともあります。

最後に患者さまにメッセージをおねがいします

脳神経外科は、生命にかかわる病気を扱う科であり、予後の経過によっては重大な後遺症を抱えることもあります。脳神経外科専門医として、私は専門性の高い医療を迅速に、わかりやすく提供することが大切だと考えています。地域の皆さまのお役に立てるよう邁進してまいりますので、よろしくお願いいたします。